暗記方法２

まずは、人間の脳の仕組みから記憶の仕組みを知っておいて欲しいです。人間の脳は、多くの神経細胞（ニューロン）によって構成されていますが、記憶はニューロンではなく、このニューロンをつなぐシナプス単位で行われています。一つ一つのシナプスだけを見ても意味は読み取れず、1つの神経細胞に約1万ものシナプスがあり、いくつものシナプスが同時に活動している為、シナプスの全体的な活動の関係性を読み解くことではじめて意味が読み取れます。記憶を定着させるには神経細胞の樹状突起にスパイン（とげ）が重要となります。

このスパインにはシナプスの情報を受け取る側に出来た突起で、繰り返しの学習で同じ情報を何度もインプットすると同じスパインに繰り返し情報が送られてスパインが大きくなります。このスパインは大きくなると信号を効率的に受け取りができるよになります。スパインが小さいうちは様々な要素で自然消滅しやすく、大きくなると消滅しにくくなります。
つまり繰り返してやることが記憶には重要という事になりますし、スパインを大きくしておくことで覚えやすくもなるという事なので、やればやるほど効率もよく覚えられて忘れにくくなるというのが人間の脳の構造となります。