夏休みの読書感想文はなぜ減った?今あらためて考える読書感想文の意味①
2026/09/01
第1回 夏休みの定番だった「読書感想文」はどこへいった?
夏休みの宿題と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
私たち保護者世代にとっては、計算ドリルや漢字の練習、自由研究などと並んで、「読書感想文」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
夏休みに本を一冊選び、読み終わったら原稿用紙を前にして、「何を書けばいいのだろう」と悩む。そんな経験をした方も少なくないと思います。
ところが最近、少し状況が変わってきています。
箕面市や池田市周辺の子どもたちに夏休みの宿題について聞いてみると、読書感想文が全員必須の宿題ではなく、希望者が取り組む課題になっている学校も見られます。
もちろん、すべての学校がそうなっているわけではありません。
それでも、以前は夏休みの「定番」だった読書感想文の位置づけが変わってきているように感じます。
では、なぜなのでしょうか。
単純に「読書感想文が必要なくなった」ということなのでしょうか。
少し考えてみると、読書感想文は意外と複雑な宿題です。
まず、一冊の本を読む必要があります。
そして、読んで何を感じたのか、何を考えたのかを自分の中で考える。
さらに、たくさんある感想の中から何を伝えるのかをまとめる。
最後に、それを相手に伝わる文章として書く。
つまり読書感想文には、
「読む・考える・まとめる・書く」
という、いくつもの力が必要だったことがわかります。
そう考えると、読書感想文は単に「本を読んで作文を書く宿題」ではなかったのかもしれません。
一方で、学校教育も私たちの子どもの頃から大きく変化しています。
学ぶ内容も学び方も変わり、学校や先生に求められるものも増えています。
そんな中で、読書感想文の位置づけが変わってきたことにも、何か理由があるのではないでしょうか。
このシリーズでは、「昔は読書感想文があったから良かった」という話をしたいわけではありません。
なぜ読書感想文が変わってきたのか。
そもそも読書感想文には、どのような意味があったのか。
そして、読書感想文という宿題が変わっていく中で、子どもたちに残していきたい力とは何なのか。
夏休みの定番だった一つの宿題から、これからの子どもたちの学びについて考えてみたいと思います。
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