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「小学6年生の今からでも間に合う!中学入学までに身につけたい5教科の基礎」⑮

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「小学6年生の今からでも間に合う!中学入学までに身につけたい5教科の基礎」⑮

「小学6年生の今からでも間に合う!中学入学までに身につけたい5教科の基礎」⑮

2026/11/03

第15回・小学校の植物・人体・天気・天体は中学理科でどう発展する?生物・地学の基礎を解説

「植物や人体の名前は覚えているけれど、働きまでは説明できない」

「天気や月の満ち欠けなど、理科の仕組みを理解するのが苦手」

「中学校に入る前に、理科のどの単元を復習しておけばよいの?」

このような疑問を持つ保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「小学6年生の今からでも間に合う!中学入学までに身につけたい5教科の基礎」第15回は、理科編の第3回です。

前回は、電気・てこ・水溶液など、物理・化学分野について紹介しました。

今回は、植物や人体などの「生物分野」と、天気・地層・天体などの「地学分野」を取り上げます。

小学校で学んだ内容が、中学校ではどのように発展するのでしょうか。

それぞれのつながりを、具体的に見ていきましょう。


【① 植物の学習:発芽・成長から光合成・呼吸へ】

小学校では何を学ぶ?

小学校では、植物の発芽や成長に必要な条件、植物の体のつくりや働きについて学びます。

例えば、小学5年生では、種子が発芽するために必要な条件を調べます。

一般的な種子の発芽には、次の3つの条件が必要です。

  • 水

  • 空気

  • 適切な温度

また、小学6年生では、植物が日光を受けることで葉にでんぷんがつくられることや、植物の体の中を水が移動することなどを学びます。

ここで重要なのは、発芽に必要な条件と、発芽後に植物が成長するための条件を区別することです。

中学校ではどう発展する?

中学校では、植物の体のつくりや働きを、さらに詳しく学びます。

例えば、植物が光を利用して有機物をつくる「光合成」です。

光合成では、植物が光のエネルギーを利用し、二酸化炭素と水を材料にして有機物をつくり、酸素を放出します。

また、植物も動物と同じように呼吸を行っています。

呼吸では、有機物を分解して生命活動に必要なエネルギーを取り出します。

ここで混同しやすいのが、光合成と呼吸の違いです。

  光合成 呼吸
主な働き 有機物をつくる 有機物からエネルギーを取り出す
光との関係 光が必要 光がなくても行われる
植物が行う時間 光が利用できるとき 昼も夜も

つまり、植物は昼間に光合成だけをして、夜に呼吸だけをするわけではありません。

光があるときには、光合成と呼吸の両方が行われています。

今のうちに復習したいこと

植物については、次の内容を確認しましょう。

① 種子の発芽に必要な条件

② 植物の成長と日光の関係

③ 根・茎・葉の基本的な役割

特に、「なぜ植物の成長に日光が重要なのか」を、小学校で学んだでんぷんの実験と結びつけて説明できるようにしておくと、中学校の光合成の学習につながります。


【② 人体の学習:消化・呼吸・血液の働きへ】

小学校では何を学ぶ?

小学6年生では、人の体のつくりと働きについて学びます。

例えば、食べ物が体の中を通る道筋や、呼吸の働き、血液の循環などです。

食べ物は、口から食道、胃、小腸、大腸などを通っていきます。

また、肺では、空気中の酸素を体に取り込み、二酸化炭素を体の外へ出しています。

そして、血液は、体の各部分へ酸素や養分などを運んでいます。

中学校ではどう発展する?

中学校では、これらの働きをさらに詳しく学びます。

例えば、消化では、食べ物に含まれる栄養分が消化酵素の働きによって分解され、吸収される仕組みを学びます。

呼吸では、肺の中にある肺胞で、酸素と二酸化炭素の交換が行われることを学びます。

また、血液の成分や心臓の働き、血液循環についても詳しく学びます。

ここで重要なのは、消化・呼吸・血液循環は、それぞれ独立した働きではないということです。

例えば、

食べ物から養分を取り入れる。

↓

呼吸によって酸素を取り入れる。

↓

血液が養分や酸素を全身に運ぶ。

↓

細胞が養分と酸素を利用して、生命活動に必要なエネルギーを取り出す。

このように、それぞれの働きはつながっています。

臓器の名前を暗記するだけでなく、体の中で何が運ばれ、何に使われるのかを理解することが大切です。

今のうちに復習したいこと

人体については、次の3つを確認しましょう。

① 食べ物が通る道筋

② 肺で行われる気体の交換

③ 血液が全身に運んでいるもの

例えば、「血液は何を運んでいるの?」と聞かれたときに、「酸素や養分などを運んでいる」と説明できるか確認してみましょう。


【③ 天気の学習:雲の動きから気圧・前線へ】

小学校では何を学ぶ?

小学校では、雲の量や動き、天気の変化について観察します。

また、気象情報を利用し、天気がどのように変わるのかを考えます。

例えば、日本付近では天気が西から東へ変化していくことが多いことを学びます。

ただし、すべての天気が必ず西から東へ変化するわけではありません。

中学校ではどう発展する?

中学校では、天気の変化を、気圧や風、前線などの仕組みと結びつけて学びます。

例えば、低気圧の周辺では、空気が上昇しやすく、雲が発生しやすい状況になることがあります。

また、暖かい空気と冷たい空気の境目である「前線」についても学びます。

前線の種類によって、雲のでき方や雨の降り方などに違いがあります。

このように、小学校で観察した「天気が変わる」という現象を、中学校では空気の動きや温度、気圧などから説明していきます。

今のうちに復習したいこと

天気については、次の内容を確認しましょう。

① 雲の様子と天気の関係

② 天気の変化を記録する方法

③ 天気図や気象情報から読み取れること

特に、天気の変化を「晴れ」「雨」だけで捉えるのではなく、雲の量や動き、風の様子などと結びつけて考える習慣をつけるとよいでしょう。


【④ 流れる水と土地の学習:地層や地形の成り立ちへ】

小学校では何を学ぶ?

小学5年生では、流れる水の働きについて学びます。

川の流れには、主に次の3つの働きがあります。

侵食:土地を削る働き

運搬:土や石などを運ぶ働き

堆積:運ばれた土や石などが積もること

また、小学6年生では、土地のつくりや変化について学び、地層などを観察します。

例えば、川の流れによって運ばれた土や砂が積もり、地層がつくられることがあります。

中学校ではどう発展する?

中学校では、地層や岩石について、さらに詳しく学びます。

例えば、地層に含まれる粒の大きさや化石などから、過去の環境を考えます。

また、火山活動によってできる岩石や、地震による土地の変化などについても学びます。

小学校で学んだ「流れる水が土地を削り、土砂を運び、積もらせる」という知識が、地層のでき方を考える土台になります。

ただし、地層は川や海で土砂が積もることだけでできるわけではありません。

火山灰などが積もってできる地層もあります。

今のうちに復習したいこと

次の3つの言葉を、自分の言葉で説明できるか確認しましょう。

侵食・運搬・堆積

例えば、

「川の流れが速いところでは、どのような働きが強くなるのか」

「川の流れが緩やかになったところでは、土砂はどうなるのか」

などを考えてみましょう。

地層の学習では、言葉を覚えるだけでなく、土地がどのように変化してきたのかを順序立てて考えることが大切です。


【⑤ 月や太陽の学習:天体の動きと地球の自転・公転へ】

小学校では何を学ぶ?

小学校では、太陽や月の見え方、月の満ち欠けなどを学びます。

例えば、太陽が東から昇り、西へ沈むように見えることや、月の形が日によって変わって見えることを観察します。

また、月は自分で光っているのではなく、太陽の光を反射して光って見えることを学びます。

中学校ではどう発展する?

中学校では、太陽や星が動いて見える理由を、地球の自転や公転と結びつけて考えます。

例えば、太陽が東から西へ動いて見えるのは、地球が自転しているためです。

また、季節によって太陽の南中高度や昼の長さが変わる理由も、地球の公転や地軸の傾きと結びつけて学びます。

月の満ち欠けについても、太陽・地球・月の位置関係から考えます。

ここで重要なのは、実際に天体がどのように動いているかと、地球からどのように見えるかを区別することです。

今のうちに復習したいこと

次の内容を確認しましょう。

① 太陽が動いて見える方向

② 月が光って見える理由

③ 月の形が変わって見えることと、太陽の光の関係

特に、月の満ち欠けについては、文章だけで覚えるのではなく、太陽・地球・月の位置を図で考えることが役立ちます。


【⑥ 生物・地学分野で大切なのは「つながり」と「変化」を理解すること】

ここまで紹介した内容を整理すると、次のようになります。

分野 小学校で確認したいこと 中学校での発展
植物 発芽・成長の条件、体の働き 光合成・呼吸
人体 消化・呼吸・血液循環 消化酵素・肺胞・循環の仕組み
天気 雲の動き、天気の変化 気圧・前線・気象
地層 侵食・運搬・堆積 地層・岩石・地形の成り立ち
天体 太陽・月の見え方 自転・公転・天体の位置関係

生物分野では、体の各部分がどのような役割を持ち、どのようにつながっているかを理解することが重要です。

一方、地学分野では、時間の経過や位置関係によって、何がどのように変化するかを考えることが大切です。

名前や用語だけを覚えるのではなく、図や流れを使って整理することをおすすめします。


【⑦ お子さんと一緒に確認してみましょう】

最後に、小学校で学んだ内容を確認してみましょう。

問題1:植物

一般的な種子が発芽するために必要な条件を3つ答えましょう。

問題2:人体

血液が全身に運んでいるものを2つ答えましょう。

問題3:天気

日本付近では、天気がどちらからどちらへ変化することが多いでしょうか。

問題4:地層

川の流れによって土や石が運ばれ、積もる働きを何といいますか。

問題5:天体

月が明るく見えるのはなぜですか。

〈答えと解説〉

問題1

水・空気・適切な温度。

問題2

酸素・養分。

問題3

西から東。

ただし、天気の変化は気圧配置などによって異なります。

問題4

堆積。

川の流れには、侵食・運搬・堆積の3つの働きがあります。

問題5

太陽の光を反射しているから。

月そのものが光を出しているわけではありません。

これらの問題で大切なのは、答えを覚えているかどうかだけではありません。

なぜそうなるのか、どのような仕組みなのかを説明できるかも確認してみましょう。


【⑧ 小学校で学んだ仕組みを理解することが、中学校の理科につながる】

中学校の生物・地学分野では、光合成や消化酵素、気圧、前線、地層、地球の自転・公転など、新しい内容を学びます。

しかし、それらの多くは小学校で学んだ内容とつながっています。

植物の成長を調べた経験が、光合成の理解につながる。

人体の働きを学んだ経験が、消化や血液循環の理解につながる。

天気を観察した経験が、気圧や前線の学習につながる。

川の流れを調べた経験が、地層のでき方の理解につながる。

月や太陽を観察した経験が、地球の自転・公転の理解につながる。

小学校で学んだことを、単なる暗記で終わらせず、仕組みやつながりまで理解しておくことが、中学校の理科を学ぶための大切な準備になります。

個別指導WAM箕面桜ヶ丘校でも、理科の指導では、用語を覚えるだけでなく、図や実験結果を使って、現象の仕組みを理解することを大切にしています。

次回は理科編の最終回です。

中学入学前に優先して復習しておきたい内容と、家庭でできる確認方法を紹介します。

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