「小学6年生の今からでも間に合う!中学入学までに身につけたい5教科の基礎」⑯
2026/11/04
中学入学前の理科は何を復習する?小学校の重要単元と家庭でできる確認方法
「中学校に入る前に、理科を復習させたいけれど、何から始めればいいかわからない」
「理科は覚えることが多いので、全部やり直した方がいいの?」
「小学校の理科が理解できているか、家庭で確認する方法はある?」
このような疑問を持つ保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「小学6年生の今からでも間に合う!中学入学までに身につけたい5教科の基礎」第16回は、理科編の最終回です。
これまでの理科編では、小学校で学んだ電気・水溶液・植物・人体・天気・天体などが、中学校の理科でどのように発展するのかを紹介してきました。
中学校では、新しい用語や計算が増えますが、その多くは小学校で学んだ内容とつながっています。
そのため、中学入学前の復習では、難しい内容を先取りするよりも、小学校で学んだ基本的な現象や実験を正しく理解しているかを確認することが大切です。
今回は、理科の復習で優先したい内容と、家庭でできる確認方法を紹介します。
【① 理科の復習は、すべての単元を最初からやり直す必要はない】
小学校の理科では、さまざまな単元を学びます。
植物や人体、電気、物の溶け方、天気、土地の変化、月や太陽など、内容は幅広くあります。
これらを中学入学前にすべて復習しようとすると、時間がかかるだけでなく、何が理解できていないのかもわかりにくくなります。
そこでおすすめしたいのが、中学校の学習につながる重要な内容から確認することです。
特に、次の5つを優先してみましょう。
| 分野 | 優先して確認したい内容 |
|---|---|
| 電気 | 回路のつながり方、直列・並列 |
| 物の溶け方 | 溶けた物の質量、水の量や温度との関係 |
| 植物・人体 | 各部分の役割、生命活動のつながり |
| 天気・土地 | 天気の変化、侵食・運搬・堆積 |
| 月・太陽 | 見え方の変化、位置関係 |
もちろん、学校で苦手だった単元があれば、そちらを優先しても構いません。
大切なのは、すべての内容を同じ時間だけ復習することではなく、理解があいまいな部分を見つけることです。
【② 電気:回路の仕組みを図で説明できるか】
小学校では、乾電池や豆電球、モーターなどを使って、電気の働きを学びます。
中学校では、電流・電圧・抵抗などを学ぶため、回路の基本的な理解が重要になります。
家庭では、次の質問をしてみましょう。
確認問題
「豆電球が光るためには、乾電池と豆電球をどのようにつなぐ必要がある?」
答えの例
「乾電池と豆電球を導線などでつなぎ、電気が流れる一続きの回路にする」
ここで確認したいのは、答えを暗記しているかどうかではありません。
実際に簡単な回路の図を描いて、どこを電気が通るのか説明できるかが重要です。
もし説明できなければ、教科書の回路の図を見ながら、電気の通り道を指でたどってみましょう。
また、直列つなぎと並列つなぎの違いも、図で確認しておくとよいでしょう。
【③ 物の溶け方:見えなくなった物はどうなる?】
物の溶け方は、中学校の水溶液や濃度の学習につながります。
特に重要なのは、物が水に溶けても、物質そのものがなくなるわけではないということです。
例えば、次の問題を考えてみましょう。
確認問題
「水100gに食塩20gをすべて溶かしました。食塩水全体の質量は何gになりますか?」
答え
120g。
水100g + 食塩20g = 120g
食塩が見えなくなっても、その質量はなくなりません。
この考え方は、中学校で質量パーセント濃度を学ぶ際にも役立ちます。
もし間違えた場合は、
「食塩はどこにいったの?」
「水の中に溶けている食塩の質量はどうなるの?」
と質問してみましょう。
また、水の量や温度を変えると溶ける量がどうなるかも、教科書の実験結果を使って確認しておくことをおすすめします。
【④ 植物・人体:名前だけでなく、働きのつながりを理解する】
植物や人体の学習では、用語を覚えることも必要ですが、それぞれの部分がどのような働きをしているのかを理解することが大切です。
例えば、植物について考えてみましょう。
確認問題
「植物の根には、どのような働きがありますか?」
答えの例
「土の中から水や養分を吸収し、植物の体を支える」
さらに、
「根から吸収された水は、その後どうなるの?」
と質問してみましょう。
根から吸収された水は、茎などを通って葉を含む植物の各部分へ運ばれます。
このように、根・茎・葉の働きをつなげて考えることが、中学校で植物の体のつくりや光合成を学ぶ土台になります。
人体についても同じです。
確認問題
「血液は、体の中で何を運んでいますか?」
答えの例
「酸素や養分などを運んでいる」
さらに、
「酸素はどこから取り入れるの?」
「養分はどこから取り入れるの?」
と質問することで、呼吸・消化・血液循環のつながりを考えられます。
生物分野では、名前を一つずつ覚えるだけでなく、働きの流れを理解することが重要です。
【⑤ 天気・土地:現象がどのように変化するかを説明できるか】
天気や土地の学習では、現象の変化を順序立てて理解することが大切です。
例えば、川の流れについて確認してみましょう。
確認問題
「川の流れには、どのような3つの働きがありますか?」
答え
侵食・運搬・堆積。
-
侵食:土地を削る働き
-
運搬:土や石などを運ぶ働き
-
堆積:運ばれた土や石などが積もること
この3つは、単に用語を覚えるだけでは不十分です。
「川の流れが速いところでは、どのような働きが強くなるの?」
「流れが緩やかになると、運ばれてきた土砂はどうなるの?」
と考えてみましょう。
また、天気についても、
「雲がどのように動いているか」
「天気はどのように変化しているか」
を観察結果と結びつけて考えることが大切です。
中学校では、気圧や前線、地層などの学習につながっていきます。
【⑥ 月・太陽:図を使って位置関係を考えよう】
月や太陽の学習は、文章だけで覚えようとすると理解しにくい場合があります。
例えば、
「月はなぜ光って見えるの?」
という質問です。
答え
「太陽の光を反射しているから」
さらに、
「月の形が日によって変わって見えるのはなぜ?」
と質問してみましょう。
月の満ち欠けは、太陽・地球・月の位置関係によって、地球から見える月の明るい部分が変わることで起こります。
このような内容は、文章だけで覚えるよりも、図で考える方が理解しやすくなります。
紙に太陽・地球・月を描き、位置関係を確認してみましょう。
中学校では、地球の自転・公転や天体の見かけの動きなどを学びます。
そのため、天体の学習では、位置関係を図で整理する習慣をつけておくと役立ちます。
【⑦ 実験問題では「目的・条件・結果」を確認しよう】
中学校の理科では、実験や観察に関する問題が多く出題されます。
そのため、中学入学前に身につけておきたいのが、実験の内容を整理する力です。
例えば、次のような実験を考えてみましょう。
問題
「植物の成長に光が必要かどうかを調べたい。どのような実験をすればよいでしょうか?」
この場合、光を当てる植物と、光を当てない植物を用意して比較します。
その際には、水の量や温度、植物の種類など、光以外の条件をできるだけそろえる必要があります。
なぜでしょうか。
それは、成長に違いが出たとき、その違いが光の有無によるものかを調べるためです。
実験問題では、次の4つを確認する習慣をつけましょう。
① 何を調べる実験なのか
② どの条件を変えたのか
③ どの条件をそろえたのか
④ 結果から何がわかるのか
この考え方は、小学校でも学びますが、中学校でも引き続き重要になります。
実験の手順を覚えるだけでなく、目的と結果を結びつけて理解することが大切です。
【⑧ グラフや表を読み取る練習も大切】
中学校の理科では、実験結果をグラフや表で示し、そこからわかることを答える問題も出題されます。
例えば、次の表を見てみましょう。
ある植物の成長を記録した結果
| 日数 | 植物の高さ |
|---|---|
| 1日目 | 5cm |
| 3日目 | 7cm |
| 5日目 | 10cm |
| 7日目 | 13cm |
問題1
1日目から7日目までに、植物は何cm成長しましたか?
答え
13 − 5 = 8cm。
問題2
3日目から5日目までに、何cm成長しましたか?
答え
10 − 7 = 3cm。
問題3
この表から、植物の成長についてどのようなことがわかりますか?
答えの例
「1日目から7日目まで、観察した各時点で植物の高さが増えている」
ここで大切なのは、表の数字を正しく読み取ることです。
また、表に書かれていないことを、勝手に決めつけないことも重要です。
例えば、この表だけでは、8日目以降も同じ速さで成長するとは言い切れません。
理科の資料問題では、実際のデータからわかることと、予想していることを区別する力が必要になります。
【⑨ 家庭でできる理科の復習方法】
理科の復習では、長時間勉強するよりも、短い時間で理解を確認する方法がおすすめです。
例えば、1日10分程度を目安に、次のように取り組んでみましょう。
1.教科書の図や実験を一つ選ぶ
その日に確認する内容を一つに絞ります。
例えば、豆電球の回路や、食塩が水に溶ける実験などです。
2.何を調べた実験なのかを質問する
「この実験は、何を調べるために行ったの?」
と聞いてみましょう。
3.結果を説明してもらう
「実験の結果、何がわかったの?」
と質問します。
4.なぜそうなるのかを考えてもらう
「どうしてそのような結果になったの?」
と、理由を考えてもらいます。
ここで大切なのは、すぐに答えを教えないことです。
うまく説明できない場合は、教科書の図や実験結果を一緒に確認しながら、考える手がかりを与えましょう。
答えを覚え直すだけでなく、自分の言葉で説明できるようにすることが、理科の理解につながります。
【⑩ 中学入学前の理科は、まず「説明できるか」を確認しよう】
中学校の理科では、新しい用語や計算、実験問題が増えていきます。
しかし、その土台になるのは、小学校で学んだ内容です。
電気の回路を理解していることが、電流・電圧・抵抗の学習につながる。
物の溶け方を理解していることが、水溶液の濃度や溶解度の学習につながる。
植物や人体の働きを理解していることが、光合成や呼吸、血液循環の学習につながる。
天気や土地の変化を理解していることが、気象や地層の学習につながる。
月や太陽の見え方を理解していることが、天体の動きの学習につながる。
中学入学前の理科では、難しい内容を先取りすることよりも、小学校で学んだ現象を正しく理解し、説明できるようにしておくことが大切です。
すべての単元を一度に復習する必要はありません。
まずは、苦手だった単元や、説明があいまいな部分から確認してみましょう。
個別指導WAM箕面桜ヶ丘校でも、理科の指導では、用語や実験結果を覚えるだけでなく、なぜその現象が起こるのかを考え、自分の言葉で説明できることを大切にしています。
今回で、理科編は終了です。
次回からは社会編として、小学校で学んだ地理・歴史・公民が、中学校でどのように発展するのかを紹介します。
----------------------------------------------------------------------
個別指導WAM 箕面桜ヶ丘校
大阪府箕面市桜ケ丘4-11-15 桜ヶ丘ビル2F
電話番号 : 072-736-8313
FAX番号 : 072-736-8313
箕面市・池田市中心に小学生に合った授業内容
----------------------------------------------------------------------
