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夏休みの読書感想文はなぜ減った?今あらためて考える読書感想文の意味⑤

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夏休みの読書感想文はなぜ減った?今あらためて考える読書感想文の意味⑤

夏休みの読書感想文はなぜ減った?今あらためて考える読書感想文の意味⑤

2026/09/05

第5回 本を「読むこと」で身につく力とは何だろう


前回は、読書感想文には「読む・考える・まとめる・書く」という4つの力が必要だというお話をしました。

今回は、その最初にある「読むこと」について、もう少し掘り下げて考えてみたいと思います。

本を読むというと、「文章に書かれている内容を理解すること」と考えがちです。

もちろん、それも大切です。

しかし、本を読むとき、私たちは書かれている文字だけを受け取っているわけではありません。


【文字から頭の中に場面をつくる】

例えば小説を読んでいるとき、映像が用意されているわけではありません。

登場人物の表情、場所の様子、その場の雰囲気などを、文章から読み取りながら頭の中で想像していきます。

同じ文章を読んでも、思い浮かべる場面は人によって少しずつ違うでしょう。

映像を見る場合は、登場人物の表情や景色など、多くの情報が最初から与えられます。

一方、本では文字から情報を受け取り、自分の頭の中で場面をつくっていきます。

ここには、読書ならではの面白さがあると思います。


【わからなければ、戻って考えることができる】

読書には、自分のペースで進められるという特徴もあります。

意味がわからなければ前のページに戻る。

気になる文章があれば、もう一度読む。

知らない言葉があれば調べる。

そして、「これはどういう意味だろう」と立ち止まって考える。

ただ情報を受け取るだけではなく、自分から文章に働きかけながら理解していくことができます。


【書かれていないことまで考える】

文章には、すべてが説明されているとは限りません。

「なぜこの人物はこんなことを言ったのだろう」

「このとき、どんな気持ちだったのだろう」

「筆者はなぜこの話を伝えたかったのだろう」

書かれている内容をもとに、書かれていない部分まで考えることがあります。

これは、単に文字を読むこととは少し違います。

文章の前後をつなぎ、自分が持っている知識や経験とも結びつけながら意味を考えているのです。


【読書感想文があると、読み方も少し変わる】

そして読書感想文には、もう一つ特徴があります。

読み終わった後に、「自分はどう感じたのか」を考えなければなりません。

そのため、ただ物語を追って終わるのではなく、

「ここが気になった」

「この考え方は自分とは違う」

「自分にも似た経験がある」

と、自分と本との接点を探しながら読むことになります。

読書感想文の最初にある「読む」は、単に一冊の本を最後まで読むことではありません。

文章を理解し、想像し、立ち止まって考え、自分自身と結びつける。

そう考えると、「読むこと」だけでも、実はいくつもの力を使っていることがわかります。

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