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夏休みの読書感想文はなぜ減った?今あらためて考える読書感想文の意味⑥

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夏休みの読書感想文はなぜ減った?今あらためて考える読書感想文の意味⑥

夏休みの読書感想文はなぜ減った?今あらためて考える読書感想文の意味⑥

2026/09/07

第6回 「感想をまとめる」は、なぜこんなに難しいのか


前回は、読書感想文の最初にある「読むこと」について考えました。

今回は、その次にある「まとめること」について考えてみたいと思います。

本を読み終わった子どもに、

「どうだった?」

と聞くと、

「面白かった」

「悲しかった」

「すごかった」

と答えることがあります。

では、

「どうして面白かったの?」

「どこが一番印象に残った?」

と聞くと、急に答えに困ってしまう。

これは珍しいことではありません。

感想がないわけではないのです。

感じたことを整理して、言葉にすることが難しいのです。


【感想は一つではありません】

一冊の本を読めば、さまざまなことを感じます。

面白かった場面もあれば、疑問に思ったこともある。

登場人物に共感することもあれば、「自分なら違う行動をする」と思うこともあります。

読書感想文では、そのすべてを書くことはできません。

たくさんある感想の中から、

「自分は何について書きたいのか」

「一番伝えたいことは何なのか」

を選ぶ必要があります。

ここが「まとめる」という作業の第一歩です。


【短くまとめることは、簡単ではありません】

「短い文章なら簡単に書ける」と思われるかもしれません。

しかし、実際には短くまとめることにも難しさがあります。

例えば、200字で自分の考えを伝えるとします。

書きたいことを思いつくままに並べれば、すぐに200字を超えてしまいます。

反対に、何を書けばよいかわからなければ、200字でもなかなか埋まりません。

限られた文字数の中で、

何を書くのか。

何を書かないのか。

どの順番で書くのか。

これらを決めなければなりません。

つまり「まとめる」とは、単に文章を短くすることではなく、情報や自分の考えに優先順位をつけることでもあるのです。


【あらすじだけになってしまう理由】

読書感想文でよくあるのが、本のあらすじが文章の大部分を占めてしまうケースです。

これは、「感想がない」というよりも、

「自分が感じたことの中から、何を選んで書けばよいのかわからない」

ことが原因の場合もあります。

あらすじなら、本に書いてあることを順番に説明できます。

しかし感想は、自分の頭の中にあるものを一度整理しなければ文章にできません。

だからこそ、難しいのです。


【「まとめる力」は読書感想文だけのものではありません】

授業で先生の説明を聞いて要点をまとめる。

長い文章から大切な部分を見つける。

自分の考えを相手にわかりやすく伝える。

こうした場面でも、「何が大切なのか」を選び、整理する力が必要になります。

読書感想文というと、どうしても最後の「文章を書くこと」に目が向きます。

しかし、その前にある、


「自分は何を伝えたいのかを決める」

という作業も、とても大切なのではないでしょうか。

読書感想文が難しい理由の一つは、文章を書く前に、この「まとめる」という難しい作業を求められているからなのかもしれません。

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