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子どもは文章を書く機会が減っている?②

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子どもは文章を書く機会が減っている?②

子どもは文章を書く機会が減っている?②

2026/09/14

第2回 「書けない」のは、何を書けばいいかわからないから?

 

作文の課題を出したとき、なかなか書き始められない子がいます。

鉛筆を持ったまま止まっていたり、最初の一文を書いては消したり。

そして、よく出てくる言葉が、

「何を書いたらいいかわからない」

です。

こういう姿を見ると、「文章を書くのが苦手なのかな」と思ってしまいます。

でも、本当に「書くこと」だけが苦手なのでしょうか。

 

【いきなり文章を書こうとしていないか】

例えば、

「最近、頑張ったことについて200字で書きましょう」

と言われたとします。

すぐに文章を書き始められる子もいますが、手が止まる子もいます。

そんなときに、

「早く書きなさい」

「何でもいいから書いてみよう」

と言っても、なかなか進みません。

なぜなら、その子の中でまだ「何を書くのか」が決まっていないからです。

 

【まずは「材料」を出してみる】

文章を書く前に必要なのは、文章そのものではありません。

まずは、書くための材料です。

例えば「最近、頑張ったこと」であれば、

「いつのこと?」

「何を頑張った?」

「なぜ頑張ろうと思った?」

「一番大変だったことは?」

「終わったとき、どう思った?」

こうした質問に答えていくだけでも、書くための材料が少しずつ出てきます。

話してみると、意外とたくさん答えられる子もいます。

つまり、「何も考えていない」のではなく、頭の中にあるものを自分だけでは取り出せていないことがあるのです。

 

【材料が全部そろってから文章にする】

ここで大切なのは、出てきた答えをすぐ文章にしようとしないことです。

まず材料を並べてみる。

その中から、

「これは書きたい」

「これはなくてもいい」

「これは最初に説明した方がわかりやすい」

と整理していきます。

料理でも、材料が何もない状態から突然料理はできません。

作文も同じで、材料を集め、それを選び、順番を考えてから文章にしていきます。

 

【作文が苦手なのではなく「準備の仕方」を知らないこともある】

作文が得意な子は、こうした作業を頭の中で自然にできていることがあります。

そのため、すぐに鉛筆が動きます。

一方、苦手な子は、

「作文=いきなり文章を書くもの」

と思っていることがあります。

これでは、最初の一文から正しい文章を書こうとして、なかなか進まないのも当然かもしれません。

書く前に、話してみる。

思いついたことを箇条書きにする。

質問に答えてみる。

そして、その中から伝えたいことを選ぶ。

こうした準備があるだけでも、「何を書けばいいかわからない」はずいぶん変わります。

 

【「書く力」は、書く前から始まっている】

作文というと、どうしても完成した文章に目が向きます。

漢字は間違っていないか。

文章はつながっているか。

文字数は足りているか。

もちろん、それらも大切です。

しかし、その前に、

「何について、何を伝えたいのか」

が決まっていることの方が重要です。

「書けない子」に必要なのは、いきなり文章をたくさん書かせることではなく、まず自分の中にある考えを見つける練習なのかもしれません。

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