子どもは文章を書く機会が減っている?⑤
2026/09/17
第5回 大阪府公立高校入試でも求められる「書く力」
ここまで、作文を書くためには、ただ文章をたくさん書けばよいわけではないという話をしてきました。
何を書くのかを考える。
必要なものを選ぶ。
順番を決める。
そして、相手に伝わる文章にする。
では、この「書く力」は、実際の勉強の中でどれくらい必要なのでしょうか。
箕面市・池田市周辺の中学生にとって、わかりやすい例の一つが大阪府公立高校入試です。
【高校入試でも「表現する力」が問われる】
大阪府公立高校の一般選抜では、国語にA問題・B問題・C問題があります。
難易度は異なりますが、単に文章を読んで選択肢から答えを選ぶだけの試験ではありません。
特にB問題・C問題について、大阪府は「問われたことがらについて適切に表現する力」を問う問題を出題するとしています。
つまり、
「文章を読めるか」
だけではなく、
「読んで考えたことを、条件に合わせて表現できるか」
まで求められているということです。
【「自由に書く作文」とは少し違う】
高校入試で求められる文章は、
「好きなことを自由に書いてください」
という作文とは少し違います。
問題文や資料を読む。
何を聞かれているのか理解する。
自分の考えを決める。
その理由や根拠を考える。
決められた条件や文字数に合わせてまとめる。
こうした作業が必要になります。
これは、これまでこのシリーズで取り上げてきた、
「考える・選ぶ・まとめる・書く」
という力そのものです。
【知識があっても、文章にできなければ点にならない】
例えば、問題を読んで、
「言いたいことはわかる」
「答えもなんとなくわかる」
という状態だったとしても、それだけでは十分ではありません。
採点する人に伝わる形で答えを書く必要があります。
頭の中でわかっていることと、答案として表現できることは別です。
これは国語だけではありません。
社会や理科の記述問題でも、
「なぜそうなるのか説明しなさい」
「理由を書きなさい」
という問題があります。
学年が上がるほど、「知っている」だけではなく「説明できる」ことが必要になっていきます。
【作文は小学生だけの勉強ではない】
「作文」という言葉を聞くと、小学生の宿題をイメージする人も多いかもしれません。
しかし、中学生になったから作文の力が必要なくなるわけではありません。
むしろ高校入試では、
問題を正しく読み、
必要な情報を整理し、
自分の考えをまとめ、
条件に合わせて文章にする、
という、より実践的な「書く力」が求められます。
中学3年生になってから急に身につけようとしても、簡単ではありません。
【短くても、書く経験を積み重ねる】
だからこそ、小学生や中学1・2年生のうちから、短い文章でも自分で考えて書く経験には意味があると思います。
200字でも構いません。
最初はもっと短くてもよいでしょう。
大切なのは、
自分の考えを、相手に伝わる形にする経験を繰り返すこと。
作文を書く力は、読書感想文や国語の授業だけのためにあるものではありません。
高校入試を考えても、「書く力」は学習の土台になる力の一つなのです。
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