「中学生の『勉強しているのに成績が上がらない』はなぜ起こる?」 ⑩
2026/10/05
第10回 成績を上げるために必要なのは「勉強量×勉強の質×修正」
ここまで9回にわたって、
「勉強しているのに、なぜ成績が上がらないのか?」
について考えてきました。
勉強時間。
問題集の使い方。
「わかった」と「できる」の違い。
間違えた問題への向き合い方。
暗記の方法。
普段の勉強とテスト前の勉強。
そして、自分のできないことを知ること。
一つひとつは別の話に見えますが、実はすべてつながっています。
【まず、勉強量は必要】
このシリーズでは、何度も「勉強時間だけではない」とお伝えしてきました。
しかし、これは「勉強量は必要ない」という意味ではありません。
英単語を覚えるにも、数学の問題を解けるようになるにも、ある程度の時間は必要です。
勉強量が不足していれば、まず勉強する時間を増やさなければなりません。
ただし、
勉強時間を増やせば、そのまま成績が上がるとは限らない。
ここが大切です。
【次に、勉強の質を考える】
2時間机に向かっていても、
教科書を眺めているだけなのか。
ワークの答えを写しているのか。
間違えた問題を自分で解き直しているのか。
覚えた内容を何も見ずに確認しているのか。
その中身によって、同じ2時間でも意味は変わります。
「何時間勉強したか」だけではなく、
「その時間で何ができるようになったのか」
を見る。
これが勉強の質を考えるということです。
【そして、一番大切なのが「修正」】
しっかり勉強して、テストを受けた。
でも、思ったような点数が取れなかった。
このとき、
「次はもっと頑張ろう」
だけで終わってしまうと、同じ勉強を繰り返すことになります。
なぜ点数が取れなかったのでしょうか。
勉強時間が足りなかったのか。
ワークを終わらせるだけになっていたのか。
覚えたつもりになっていたのか。
間違えた問題の解き直しが足りなかったのか。
テスト前に初めて勉強する範囲が多すぎたのか。
原因によって、次に変えることは違います。
【成績が上がる勉強は「一方通行」ではない】
勉強する。
↓
問題を解く。
↓
できないところを見つける。
↓
原因を考える。
↓
勉強のやり方を変える。
↓
もう一度確認する。
この繰り返しが大切です。
勉強して終わりではありません。
うまくいかなければ、やり方を変える。
できるようになったら、次のできないところへ進む。
つまり、勉強には、
「やってみる→確認する→修正する」
という流れが必要なのです。
【努力している子ほど、やり方を見直してほしい】
「勉強しているのに成績が上がらない」
という状態が続くと、
「自分は勉強ができない」
「頑張っても意味がない」
と思ってしまうことがあります。
しかし、そこで勉強量だけをさらに増やす前に、一度立ち止まって勉強の中身を見てほしいと思います。
努力が足りないのではなく、
努力の使い方を少し変えるだけでよい場合もあります。
だからこそ、結果が出なかったときに必要なのは、頑張ったことを否定することではありません。
「では、次は何を変えようか?」
と考えることです。
【勉強量×勉強の質×修正】
成績を上げるために必要なものを、今回のシリーズでは、
勉強量 × 勉強の質 × 修正
と考えたいと思います。
勉強量を確保する。
その時間を「できるようになるための勉強」に使う。
そして、結果を見て次の勉強を修正する。
この3つを繰り返していく。
「何時間勉強した?」
から、
「何ができるようになった?」
へ。
そして、
「まだ何ができない?」
「次は何を変える?」
へ。
勉強とは、ただ長い時間机に向かうことでも、問題集を何周もすることでもありません。
昨日できなかったことを、今日一つできるようにする。
そして、その積み重ねを次の結果につなげていく。
「勉強しているのに成績が上がらない」と感じたときこそ、勉強量だけを見るのではなく、
今の勉強が本当に「できる」に変わっているか。
そこから見直してみてほしいと思います。
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