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「2028年度(令和10年度)大阪府公立高校入試の制度変更」⑦

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「2028年度(令和10年度)大阪府公立高校入試の制度変更」⑥

「2028年度(令和10年度)大阪府公立高校入試の制度変更」⑥

2026/10/12

第6回 内申点はどうなる?新制度でも中1・中2の成績は重要

2028年度(令和10年度)から大阪府公立高校入試が大きく変わります。

学校特色枠が始まり、第2志望校への出願機会も設けられます。

では、

「内申点も大きく変わるの?」

と思われる方もいるかもしれません。

結論から言えば、

新制度になっても、中学校の評定は一般選抜の合否に使われます。

そして、現在の中学2年生に特に知っておいてほしいのが、

中学1年・2年の評定も高校入試に使われる

ということです。

【大阪府は中1から内申点に入る】

大阪府公立高校入試では、中学3年生だけではなく、

中学1年生

中学2年生

中学3年生

すべての学年の9教科の評定を使います。

2028年度入試では、

中1 9教科×5段階×2倍

中2 9教科×5段階×2倍

中3 9教科×5段階×6倍

として計算します。

満点は450点です。

つまり学年ごとの重みで考えると、

中3:中2:中1=3:1:1

になります。


【中3の成績が最も大きい。でも……】

確かに、中3の評定は中1・中2の3倍の重みがあります。

そのため、

「中3で頑張れば何とかなる」

と考えることもできます。

しかし、中1・中2の評定もなくなるわけではありません。

例えば9教科すべての評定が1ずつ違えば、

中1なら18点。

中2でも18点。

中3なら54点。

調査書評定の段階で差がつきます。

※これは評定の素点を入試用の450点満点に換算した場合の単純な例です。

中3の比重が大きいからこそ中3で頑張ることは重要ですが、

「中1・中2は入試に関係ない」ではありません。


【学力検査と内申点、どちらが大切?】

これもよく聞かれる質問です。

大阪府公立高校入試では、学力検査が450点、調査書評定も450点を基本とします。

ただし、そのまま450点+450点で計算するとは限りません。

高校ごとに、

学力検査を重視するのか。

調査書を重視するのか。

その割合を5つのタイプから選びます。

タイプⅠ 学力検査630点・調査書270点

タイプⅡ 学力検査540点・調査書360点

タイプⅢ 学力検査450点・調査書450点

タイプⅣ 学力検査360点・調査書540点

タイプⅤ 学力検査270点・調査書630点

となります。

同じ評定、同じ入試得点でも、志望する高校がどのタイプを採用するかによって意味が変わります。


【「内申が低ければ当日点で逆転できる?」】

学力検査を重視するタイプⅠやⅡの高校であれば、学力検査の点数が総合点に与える影響は大きくなります。

その意味では、学力検査で高い点数を取ることによって内申点の差を縮めることはできます。

一方で、

「当日点さえ取れば内申は関係ない」

わけではありません。

タイプⅠでも調査書は270点分あります。

逆に調査書を重視する高校なら、中学校での評定が総合点に与える影響はさらに大きくなります。

だからこそ、

「内申か学力か」

という二択ではなく、

志望校がどのような配点で合否を決めるのか

を見る必要があります。


【自己申告書はなくなる】

一方、2028年度から変わる部分もあります。

これまで一般選抜で提出していた「自己申告書」は廃止されます。

また、調査書に記載されていた、

「活動/行動の記録」

も廃止されます。

新制度では、調査書に記載する項目は各教科の評定のみとなります。

学校特色枠を希望する場合には、各高校が設定した選抜資料によって別途評価されます。


【現在の中2は、すでに高校入試が始まっている】

2028年度入試を受験する現在の中学2年生は、

「受験は中3になってから」

と思っているかもしれません。

しかし、入試で使われる内申という意味では、

中1の評定はすでに決まっています。

そして、今の中2の評定も入試に使われます。

だからといって、

「もう中1の成績は変えられないから遅い」

と考える必要もありません。

中3の評定は、中1・中2より大きく評価されます。

さらに、実際の学力検査もあります。

大切なのは、

今から変えられるものに目を向けること

です。

定期テストの点数。

提出物。

授業への取り組み。

そして、入試本番で問題を解くための学力。

中2の今から一つずつ積み上げていく。

新しい入試制度になっても、

日々の学習を積み重ねることの重要性そのものは変わりません。

学校特色枠や第2志望制度という新しい仕組みに目が行きやすいですが、まず土台になるのは、これまでと同じように中学校で身につける学力と評定です。

新制度だからこそ、制度だけに振り回されず、

「今、自分ができることは何か」

を考えて準備していきたいところです。

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