個別指導WAM 箕面桜ヶ丘校

「2028年度(令和10年度)大阪府公立高校入試の制度変更」⑧

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「2028年度(令和10年度)大阪府公立高校入試の制度変更」⑧

「2028年度(令和10年度)大阪府公立高校入試の制度変更」⑧

2026/10/14

第8回 豊中・池田・箕面など北摂9校の「学校特色枠」はどうなる?

2028年度(令和10年度)から始まる大阪府公立高校入試の「学校特色枠」。

ここまで制度全体について説明してきましたが、

「では、実際に近隣の高校はどうなるの?」

というのが一番気になるところではないでしょうか。

今回は、WAM箕面桜ヶ丘校から志望する生徒も多い、

豊中・池田・箕面・桜塚・刀根山・豊島・渋谷・千里・春日丘

の9校を見てみます。


【豊中高校】

豊中高校は文理学科の募集人員の10%を学校特色枠としています。

重視するのは、

国語・数学・英語の学力検査の成績

です。

学校が求めるのは、学業に真摯に取り組み、仲間と切磋琢磨しながら自分の力を高めようとする生徒。

特色枠という名前ですが、面接や作文ではなく、国数英の学力を重視する非常にわかりやすい選抜です。


【池田高校】

池田高校は普通科の20%です。

特徴的なのは、学力検査だけではなく、

音楽・美術・保健体育・技術家庭の評定

も使うことです。

特定教科だけに偏らず、中学校で幅広く主体的に学んできた生徒を求めています。

「主要5教科だけできればよい」という考え方ではなく、中学校での幅広い学習が評価される特色枠です。


【箕面高校】

箕面高校は、

普通科15%

グローバル科50%

と、学科によって割合が大きく違います。

求めるのは、高い基礎学力と自学自習力を持ち、将来の進路に向けて努力できる生徒。

選抜では国語・数学・英語を重視した学力検査の成績が使われます。

特にグローバル科は募集割合が50%と大きいため、箕面高校を考える場合は普通科とグローバル科の違いも含めて確認しておきたいところです。


【桜塚高校】

桜塚高校は普通科の10%。

学力検査と調査書を使い、

特定の教科に偏らず、しっかり学習してきたこと

を重視しています。

求める生徒像にも、高校入学後、自分の進路実現に向けて努力を継続できることが示されています。

こちらも面接などではなく、これまでの学習状況と入試での学力を中心に見る特色枠です。


【刀根山高校】

刀根山高校には2つの特色枠があります。

一つは、中学校での学習状況を重視する枠。

もう一つは、学力検査を重視する枠です。

それぞれ普通科の5%で、合計10%。

つまり同じ高校の中でも、

「中学校で積み上げてきた評定」と「入試当日の学力」

という異なる強みを評価する仕組みになっています。


【豊島高校】

豊島高校は、特色枠が3種類あります。

①野球・バスケットボール・バレーボールの適性や活動意欲を見る枠

②人文社会系への進路を考える生徒を対象に、国語・英語を重視する枠

③自然科学系への進路を考える生徒を対象に、数学・英語を重視する枠

それぞれ普通科の10%です。

同じ学校特色枠でも、

スポーツ・文系・理系

と、かなり明確に分かれているのが特徴です。


【渋谷高校】

渋谷高校も3種類あります。

①野球・男子バレーボール・サッカー・バドミントンを対象とした文化・体育的活動の枠=20%

②医療・看護系または公務員をめざす生徒=10%

③生徒会活動やボランティア活動など、地域・社会への貢献意欲を見る枠=5%

です。

実技検査を行う枠や、エントリーシートを利用する枠もあります。

学力だけではない強みを評価する学校特色枠の例として、非常にわかりやすい高校です。


【千里高校】

千里高校は、

国際文化科10%

総合科学科10%

です。

国際文化科では英語。

総合科学科では数学。

それぞれの学科の特色に対応した教科の学力検査を重視します。

学校特色枠が、

「その学科で何を学びたいのか」

と結びついている例です。


【春日丘高校】

春日丘高校は、2028年度から文理探究科となり、学校特色枠も特徴的です。

まず募集人員の30%について、学力検査の成績を重視する枠があります。

さらに、

国語・理科を重視する7%の枠。

探究活動への意欲や論理的思考力・表現力などを見る3%の枠。

が設定されています。

3%の枠では個人面接も実施されます。

同じ高校の中に、学力を幅広く見る枠と、特定教科や探究活動への適性を見る枠が用意されています。


【9校を比べると「特色枠」の意味が見えてくる】

こうして9校を比べてみると、学校特色枠について一つ重要なことが見えてきます。

「特色枠=部活動や特別な実績を持つ生徒のための制度」

ではありません。

豊中高校のように国数英の学力を重視する高校。

池田高校のように実技4教科を含む中学校での学習状況を見る高校。

豊島高校のように文系・理系・スポーツで分ける高校。

渋谷高校のように将来の進路や活動を評価する高校。

春日丘高校のように学力と探究活動の両方に異なる枠を設ける高校。

「何を特色として評価するのか」が、高校によってまったく違うのです。


【偏差値だけでは見えない高校選びへ】

これまで高校を選ぶときには、

「自分の内申ならどこに行ける?」

「模試の偏差値ならどこ?」

という話が中心になりがちでした。

もちろん、2028年度以降も学力と内申が重要であることは変わりません。

しかし学校特色枠が加わることで、

「自分の強みと、その高校が求めている生徒像が合っているか」

という視点も加わります。

現在の中学2年生については、単に「○○高校に行きたい」で終わらせず、

その高校はどんな生徒を求めているのか。

自分にはどのような強みがあるのか。

その強みを特色枠で生かせるのか。

ここまで調べて高校を選ぶことが、これまで以上に大切になりそうです。

そしてこれは、次回取り上げる、

「新制度で高校の選び方はどう変わるのか?」

にもつながってきます。

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