「2028年度(令和10年度)大阪府公立高校入試の制度変更」⑩
2026/10/16
第10回 2028年度入試に向けて、現在の中学2年生は今から何をすればいい?
2028年度(令和10年度)から大きく変わる大阪府公立高校入試。
現在の中学2年生が、新制度で受験する最初の学年になります。
ここまで9回にわたって、
「学校特色枠」
「第2志望校」
「内申点」
「A・B・C問題と共通問題」
「北摂各校の学校特色枠」
などについて説明してきました。
制度だけを見ると、
「今までより複雑になった」
と感じるかもしれません。
では、新制度の最初の受験生となる現在の中学2年生は、今から何をすればよいのでしょうか。
実は、やるべきことの基本は大きく変わりません。
【①まずは中2の学習をしっかりやる】
一番最初にやるべきことは、新しい入試制度の特別な対策ではありません。
まず、
「今、中学校で習っていることをできるようにする」
ことです。
大阪府公立高校入試では、中1・中2・中3の9教科の評定が使われます。
現在の中2の評定も、2028年度入試の内申点になります。
そして、中2までに学習した内容は、中3の学習や高校入試問題を解くための土台にもなります。
新制度だから何か特別なことを始めるより、
定期テストの勉強をする。
提出物をきちんと出す。
わからない単元を残さない。
まず、ここからです。
【②中1・中2の苦手を中3まで持ち越さない】
中3になると、受験勉強だけをすればよいわけではありません。
中3の新しい単元を学習しながら、中1・中2の復習をして、定期テスト対策も行います。
さらに志望校を決め、過去問にも取り組んでいきます。
中1・中2の苦手が大量に残っていると、中3になってからやることが一気に増えてしまいます。
特に、
英語なら単語・文法。
数学なら計算・方程式・関数・図形。
こうした積み重ねの大きい教科は、今のうちから苦手を減らしておきたいところです。
「受験勉強は中3から」ではなく、
「中3で受験勉強を始められる状態を中2のうちにつくる」
という考え方が大切です。
【③志望校をまだ1校に決めなくてもいい】
中2の段階で、
「絶対に○○高校」
と決める必要はありません。
むしろ今は、いろいろな高校を知る時期だと思います。
例えば、
豊中高校。
池田高校。
箕面高校。
桜塚高校。
刀根山高校。
豊島高校。
渋谷高校。
千里高校。
春日丘高校。
名前や偏差値だけを見るのではなく、
どんな学科があるのか。
どんな教育をしているのか。
大学進学実績はどうなのか。
どんな部活動があるのか。
自宅から何分かかるのか。
そして新制度では、
「学校特色枠でどのような生徒を求めているのか」
も見てみてください。
中2の今は「決める」より、
「知っている高校を増やす」
ことの方が大切です。
【④自分の強みを考えてみる】
学校特色枠が導入されることで、
「自分は何が得意なのか?」
を考えることも、これまで以上に意味を持つようになります。
国語が得意。
数学が得意。
英語が得意。
実技教科の評定が高い。
スポーツを続けている。
探究活動に興味がある。
将来やりたいことが決まっている。
高校によって、学校特色枠で重視するものは違います。
今すぐ何か特別な実績をつくらなければいけない、ということではありません。
まず、
「自分は何が得意なのだろう?」
「高校で何をやってみたいのだろう?」
と考えることから始めればよいと思います。
【⑤中3になったら「第1志望+第2志望+私立」で考える】
2028年度からは、公立高校の第2志望校への出願機会が設けられます。
そのため中3になって具体的に受験校を決める段階では、
「第1志望の公立高校をどこにするか」
だけではなく、
「第2志望の公立高校をどうするか」
「私立併願校をどうするか」
まで組み合わせて考える必要があります。
ただし、第2志望校は必ず判定してもらえるわけではありません。
その高校が第1志望者だけで募集人員を満たせば、第2志望者から合格者は出ません。
ですから、
「第2志望があるから大丈夫」
ではなく、
第1志望・第2志望・私立併願には、それぞれ違う役割があると考えておきましょう。
【⑥新制度の情報はこれからも確認する】
現在の中学2年生は、新制度の最初の受験生です。
制度の大きな枠組みや各高校の学校特色枠はすでに発表されています。
一方で、実際の受験までには、今後も2028年度入試に関する情報が発表されていきます。
新しい情報が出たときに、
「聞いたことがない制度が突然出てきた」
とならないためにも、少しずつ情報を確認しておくことが大切です。
WAM箕面桜ヶ丘校でも、大阪府教育委員会から新しい情報が発表されれば、できる限りわかりやすく整理して保護者・生徒の皆さんへお伝えしていきます。
【制度が変わっても、一番大切なことは変わらない】
全10回にわたって2028年度の新しい大阪府公立高校入試について説明してきました。
学校特色枠。
第2志望制度。
共通問題。
新しい制度を見ると、
「何か特別な受験対策をしなければいけないのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、大阪府教育委員会も、新しい入試に向けて特別な準備をするのではなく、中学校での学習や様々な活動にしっかり取り組むことを案内しています。
結局、今やるべきことは、
今日習ったことを理解する。
できなかった問題をできるようにする。
定期テストに向けて準備する。
自分の得意なことを伸ばす。
そして、少しずつ高校について知っていく。
ということです。
入試制度は変わります。
しかし、
「今できることを一つずつ積み上げる」
という高校受験の基本は変わりません。
現在の中学2年生には、新制度を必要以上に不安に感じるのではなく、
「自分にはどんな高校が合っているのだろう?」
と考えるきっかけにしてほしいと思います。
高校入試はゴールではありません。
その先の高校生活、そして将来につながる学校を選ぶためのものです。
2028年度から選択肢が増えるからこそ、
「どこなら合格できるか」だけではなく、
「どこで高校3年間を過ごしたいか」
を考えながら、これからの1年を過ごしていきましょう。
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