「小学6年生の今からでも間に合う!中学入学までに身につけたい5教科の基礎」⑧
2026/10/26
第8回・小学校で習った英語が中学文法につながる!同じ英文で比較する学習内容
「小学校では英語を話せていたのに、中学校では英文が書けない」
「知っている単語ばかりなのに、英文を作る問題になると手が止まってしまう」
このような様子を見て、不思議に思ったことはありませんか?
「小学6年生の今からでも間に合う!中学入学までに身につけたい5教科の基礎」第8回は、英語編の第2弾です。
前回は、小学校と中学校の英語の違いについて紹介しました。
小学校では、モデルとなる表現を使って相手とやり取りする活動が多く、中学校では、学んだ表現の仕組みを理解し、さまざまな英文を自分で組み立てる力が求められるようになります。
今回は、小学校で使ってきた英文が、中学校の文法学習にどうつながるのかを具体的に見ていきましょう。
【① 「I am happy.」がbe動詞の学習につながる】
まず、小学校で使うことのある次の英文を見てください。
〈小学校で使う英文〉
I am happy.
(私はうれしいです。)
自分の気持ちを伝えるときに使う表現です。
では、中学校ではどうなるでしょうか。
〈中学校で学ぶ内容〉
I am happy.
You are happy.
He is happy.
どれも「うれしい」という状態を表していますが、主語によってam・are・isが変わっています。
中学校では、これらをbe動詞として整理し、主語に応じた使い分けを学びます。
さらに、疑問文や否定文も作ります。
Are you happy?
(あなたはうれしいですか?)
I am not happy.
(私はうれしくありません。)
小学校で使っていた「I am happy.」という表現が、中学校ではbe動詞の仕組みを理解するための土台になるのです。
【② 「I like soccer.」が一般動詞の学習につながる】
次の英文も、小学校でよく使う表現です。
〈小学校で使う英文〉
I like soccer.
(私はサッカーが好きです。)
小学校では、好きなものを伝えたり、友達に質問したりする活動で使います。
中学校では、この英文を一般動詞の学習につなげていきます。
〈中学校で学ぶ内容〉
I like soccer.
(私はサッカーが好きです。)
He likes soccer.
(彼はサッカーが好きです。)
主語がIからHeに変わると、動詞likeの形がlikesに変わります。
さらに、否定文や疑問文では、
I don't like soccer.
(私はサッカーが好きではありません。)
Do you like soccer?
(あなたはサッカーが好きですか?)
He doesn't like soccer.
(彼はサッカーが好きではありません。)
Does he like soccer?
(彼はサッカーが好きですか?)
のように表現します。
ここで必要になるのは、単語の意味を覚えることだけではありません。
主語によって動詞の形が変わることや、疑問文・否定文の作り方を理解することです。
小学校で使っていた一つの英文から、中学校ではさまざまな英文を作れるようになっていきます。
【③ 「I can swim.」が助動詞の学習につながる】
次は、できることを伝える表現です。
〈小学校で使う英文〉
I can swim.
(私は泳ぐことができます。)
小学校では、canを使って自分のできることを伝えたり、相手に質問したりします。
中学校では、canを助動詞として学び、文の仕組みを整理します。
例えば、
I can play tennis.
(私はテニスをすることができます。)
He can play tennis.
(彼はテニスをすることができます。)
Can he play tennis?
(彼はテニスをすることができますか?)
He cannot play tennis.
(彼はテニスをすることができません。)
ここで重要なのは、canの後ろには動詞の原形を使うことです。
主語がHeでも、
He can plays tennis.
とはなりません。
正しくは、
He can play tennis.
です。
小学校で慣れ親しんだcanという表現を、中学校では文法のきまりとして理解し、さまざまな主語や動詞と組み合わせて使えるようにしていきます。
【④ 「I want to go to Kyoto.」が不定詞につながる】
小学校では、行きたい場所や将来の夢について英語で伝える活動があります。
〈小学校で使う英文〉
I want to go to Kyoto.
(私は京都に行きたいです。)
中学校では、この表現が不定詞の学習につながります。
〈中学校で学ぶ内容〉
I want to play tennis.
(私はテニスをしたいです。)
I want to study English.
(私は英語を勉強したいです。)
I want to visit Japan.
(私は日本を訪れたいです。)
これらの英文には、共通する形があります。
want to+動詞の原形
この形を理解すると、動詞を入れ替えることで、自分がしたいことをさまざまに表現できます。
小学校では「I want to go to ~」というまとまった表現として使っていたものが、中学校では文法の仕組みを理解することで応用できるようになります。
【⑤ 小学校と中学校の英文を一覧で比較】
ここまでの内容を整理してみましょう。
| 小学校で使う英文 | 中学校で学ぶ内容 | 中学校で作れる英文 |
|---|---|---|
| I am happy. | be動詞 | Are you happy? |
| I like soccer. | 一般動詞 | He likes soccer. |
| I can swim. | 助動詞can | Can he swim? |
| I want to go to Kyoto. | 不定詞 | I want to study English. |
| Do you like music? | 疑問文 | Does she like music? |
こうして比較すると、小学校と中学校の英語がつながっていることがわかります。
中学校では、まったく新しい英文を一から覚えるだけではありません。
小学校で使ってきた英文をもとに、文の仕組みを理解し、別の英文を作れるようにしていくのです。
ただし、ここで注意したいことがあります。
小学校で表現を使えていたとしても、その文の仕組みまで理解しているとは限りません。
そのため、中学校で文法を学ぶときに、初めて習う内容のように感じることがあります。
【⑥ 英文が書けない原因は、単語不足だけではない】
例えば、次の問題を考えてみましょう。
〈問題〉
「彼はサッカーが好きです」を英語にしなさい。
正解は、
He likes soccer.
です。
ところが、
He like soccer.
と書いてしまう生徒もいます。
この場合、He・like・soccerという単語の意味は理解できているかもしれません。
それでも正しく書けないのは、主語によって動詞の形が変わるという文法のきまりを十分に理解できていない可能性があります。
また、
「あなたはサッカーが好きですか」
という問題で、
Are you like soccer?
と書いてしまう場合もあります。
これは、be動詞と一般動詞の疑問文の作り方が整理できていないことが考えられます。
英文が書けないときは、単語を覚えていないのか、文の仕組みがわかっていないのかを区別することが大切です。
【⑦ お子さんと一緒に確認してみましょう】
次の4問は、小学校で使ってきた表現を少し変えて考える問題です。
問題1
I am happy.
主語をHeに変えて、英文を書き直しましょう。
問題2
I like dogs.
「私は犬が好きではありません」という英文にしましょう。
問題3
I can swim.
「あなたは泳ぐことができますか」という英文にしましょう。
問題4
I want to go to Kyoto.
「私は英語を勉強したいです」という英文にしましょう。
〈答えと解説〉
問題1
He is happy.
主語がHeになると、be動詞はisになります。
問題2
I don't like dogs.
一般動詞の否定文では、主語がIの場合、don'tを使います。
問題3
Can you swim?
canを主語の前に置くと疑問文になります。
問題4
I want to study English.
want toの後ろには動詞の原形を置きます。
なお、これらは中学校で学ぶ文法の考え方も含んだ発展問題です。
小学6年生の段階ですべて正解できる必要はありません。
まずは、もとになっている英文の意味がわかるか、声に出して読めるかを確認してみましょう。
【⑧ 中学入学前に大切なのは、英文を理解して使うこと】
中学校の英語では、単語を覚えるだけでなく、文の仕組みを理解し、自分で英文を作る力が必要になります。
しかし、その土台となるのは、小学校で使ってきた基本的な表現です。
中学入学前から、難しい文法をすべて先取りする必要はありません。
まずは、
-
習った英文の意味がわかる
-
英文を声に出して読める
-
自分のことに置き換えて表現できる
という力を確認しておきましょう。
そして、中学校に入って文法を学んだときには、「小学校で使っていた英文は、こういう仕組みだったのか」と結びつけて理解することが大切です。
個別指導WAM箕面桜ヶ丘校でも、文法を単に暗記するのではなく、なぜその英文になるのかを理解し、自分で英文を組み立てられるようになることを大切にしています。
次回は英語編の最終回として、中学入学前に何を復習しておけばよいのか、家庭でできる具体的な学習方法を紹介します。
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