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「小学6年生の今からでも間に合う!中学入学までに身につけたい5教科の基礎」⑪

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「小学6年生の今からでも間に合う!中学入学までに身につけたい5教科の基礎」⑪

「小学6年生の今からでも間に合う!中学入学までに身につけたい5教科の基礎」⑪

2026/10/29

第11回・国語の文章問題が苦手な子へ!説明文・物語文の正しい読み方

「文章は最後まで読んでいるのに、内容を理解できていない」

「国語の問題を解くとき、何となく答えを選んでいる」

「解説を聞けばわかるのに、自分では正解できない」

このようなお悩みはありませんか?

「小学6年生の今からでも間に合う!中学入学までに身につけたい5教科の基礎」第11回は、国語編の第2弾です。

前回は、文章を理解するための土台となる「語彙力」について紹介しました。

しかし、言葉の意味がわかっていても、文章全体の内容を正しく読み取れるとは限りません。

文章には、筆者の考えや登場人物の気持ちが、一定の流れに沿って書かれています。

その流れを意識せず、ただ文字を追っているだけでは、大切な部分を見落としてしまうことがあります。

今回は、説明文と物語文を読むときに、どこに注目すればよいのかを具体的に紹介します。


【① 国語の文章は、ただ読むだけでは不十分?】

例えば、次の短い文章を読んでみてください。

〈例文〉

私は運動が苦手だった。しかし、毎日少しずつ練習を続けた。その結果、以前より長い距離を走れるようになった。

この文章を読んで、「運動が苦手だった人が、走れるようになった話」と理解することは、それほど難しくないかもしれません。

では、次の質問には答えられるでしょうか。

問題:筆者が以前より長い距離を走れるようになったのは、なぜですか?

答えは、

「毎日少しずつ練習を続けたから。」

です。

ここで重要なのは、文章全体の雰囲気を理解することではありません。

何が原因で、どのような結果になったのかを正確に読み取ることです。

国語の読解では、文章の内容だけでなく、文と文の関係を理解する必要があります。

そのために役立つのが、接続詞や指示語などの言葉です。


【② 接続詞に印をつけると、文章の流れが見えてくる】

接続詞とは、文と文の関係を示す言葉です。

例えば、「しかし」「だから」「つまり」「例えば」などがあります。

これらの言葉に注目すると、文章がどのような方向に進んでいるのかを捉えやすくなります。

個別指導WAM箕面桜ヶ丘校では、文章を読む際に、接続詞へ印をつけながら読む方法を取り入れています。

特に意識しているのが、次の2つです。

逆接の接続詞には「△」

例:しかし、ところが、けれども

前の内容と反対のことや、予想とは異なる展開が続くことを示します。

順接の接続詞には「▽」

例:だから、そのため、したがって

前の内容を理由として、その結果や結論が続くことを示します。

例えば、次の文章です。

〈印をつける例〉

私は運動が苦手だった。

**△ しかし、**毎日少しずつ練習を続けた。

**▽ その結果、**以前より長い距離を走れるようになった。

このように印をつけると、

「運動が苦手だった」

↓

「しかし、練習を続けた」

↓

「その結果、走れるようになった」

という流れが見えやすくなります。

大切なのは、文章を読み終わってから印をつけるのではなく、読みながら印をつけることです。

最初は意識しないと難しいかもしれませんが、繰り返すことで文章の展開に気づきやすくなります。

なお、「つまり」は言い換えや要約、「例えば」は具体例を示す言葉です。

接続詞にはそれぞれ役割があるため、すべてを△と▽に分けるのではなく、まずは逆接と順接の2種類から意識してみましょう。


【③ 説明文では「筆者が何を伝えたいのか」を考える】

説明文や論説文では、筆者がある話題について説明したり、自分の考えを述べたりしています。

そのため、文章を読むときには、具体例と筆者の主張を区別することが大切です。

例えば、次の文章を読んでみましょう。

〈例文〉

読書には、新しい言葉を知るきっかけになるという良さがある。例えば、物語を読んでいると、普段の会話では使わない表現に出会うことがある。また、登場人物の行動や気持ちを考えることで、さまざまなものの見方に触れられる。だから、読書は知識を増やすだけでなく、考え方を広げる機会にもなる。

この文章では、

「普段使わない表現に出会う」

「さまざまなものの見方に触れる」

という具体的な説明がされています。

そして最後に、

「読書は知識を増やすだけでなく、考え方を広げる機会にもなる」

とまとめています。

このように、説明文では、具体例を読んだ後に「筆者は結局、何を伝えたいのか」と考えることが重要です。

ただし、筆者の主張が必ず最後に書かれているわけではありません。

最初に結論を示す文章もあれば、途中で繰り返し述べられる文章もあります。

「例えば」は具体例、「つまり」はまとめや言い換えを示すことが多いという点にも注目しながら、文章全体の構成を考えてみましょう。


【④ 指示語が何を指しているのかを確認する】

文章の中には、「これ」「それ」「このような」「そのこと」などの指示語が出てきます。

これらが何を指しているのかを理解できないと、文章の内容がつかみにくくなります。

例えば、次の文章です。

〈例文〉

最近、朝早く起きて勉強するようにした。夜よりも集中しやすく、学校へ行く前に宿題を終えられるようになった。この習慣をこれからも続けたい。

ここで、「この習慣」とは何を指しているでしょうか。

答えは、

「朝早く起きて勉強すること」

です。

指示語が出てきたら、次のように確認しましょう。

① 指示語に印をつける

「この習慣」に線を引きます。

② 前後の文章から、何を指しているのか探す

今回は、前にある「朝早く起きて勉強するようにした」という部分です。

③ 指示語を具体的な言葉に置き換えて読む

「朝早く起きて勉強する習慣を、これからも続けたい。」

このように置き換えると、文章の意味が明確になります。

指示語は直前の言葉だけでなく、前の文全体や、複数の文にまたがる内容を指すこともあります。

そのため、近くにある言葉を何となく選ぶのではなく、実際に置き換えて意味が通るかを確認することが大切です。


【⑤ 物語文では「登場人物の気持ちが変わった理由」を探す】

物語文では、登場人物の気持ちを読み取る問題がよく出題されます。

しかし、気持ちが「うれしい」「悲しい」「悔しい」と直接書かれているとは限りません。

登場人物の行動や会話、表情などから考える必要があります。

例えば、次の文章を読んでみましょう。

〈例文〉

健太は、友達との約束を忘れてしまった。

翌日、友達に会うと、健太は目を合わせることができなかった。

しかし、勇気を出して「昨日はごめん」と伝えると、友達は笑顔で「大丈夫だよ」と答えた。

その言葉を聞いた健太は、ほっと息をついた。

問題:最後に健太が「ほっと息をついた」のはなぜですか?

答えの例は、

「約束を忘れたことを謝り、友達に許してもらえたとわかって安心したから。」

です。

この問題では、「ほっと息をついた」という表現だけを見ても、十分な答えにはなりません。

その前に、

「約束を忘れた」

「友達と目を合わせられなかった」

「謝った」

「友達が大丈夫だと言った」

という出来事があります。

これらをつなげることで、健太が安心した理由を読み取れます。

物語文では、気持ちを表す言葉だけでなく、その前に何が起きたのかを確認することが大切です。

また、登場人物の気持ちを考えるときに、自分ならどう思うかだけで答えないようにしましょう。

国語の問題では、文章に書かれている行動や会話などを根拠に考える必要があります。


【⑥ 文章を読むときに意識したい3つのこと】

ここまで紹介した読み方を、3つに整理します。

1.接続詞に注目する

「しかし」「だから」などを見つけ、文章がどのようにつながっているのかを確認します。

特に、逆接には△、順接には▽をつけながら読んでみましょう。

2.指示語の内容を確認する

「これ」「それ」「このような」などが出てきたら、何を指しているのかを具体的な言葉に置き換えます。

3.大切な部分の根拠を探す

説明文なら筆者の主張とその理由、物語文なら登場人物の気持ちと、そのきっかけとなった出来事を探します。

最初からすべてを意識するのが難しい場合は、まず接続詞に印をつけることから始めても構いません。

大切なのは、何となく読むのではなく、文章のどこに注目すればよいのかを意識して読むことです。


【⑦ お子さんと一緒に確認してみましょう】

次の文章を読んで、問題に答えてみてください。

〈文章〉

美咲は人前で話すことが苦手だった。

しかし、学級発表会で司会を担当することになり、毎日少しずつ練習を続けた。

最初は声が小さく、言葉につまることも多かった。

ところが、練習を重ねるうちに、落ち着いて話せるようになった。

そして発表会当日、美咲は最後まで司会を務めることができた。

この経験は、美咲にとって大きな自信になった。

問題1

文章の中から、逆接の接続詞を2つ抜き出しましょう。

問題2

美咲が落ち着いて話せるようになったのは、なぜですか?

問題3

最後の文の「この経験」とは、どのような経験ですか?

問題4

文章全体を通して、美咲はどのように変わりましたか?

〈答えと解説〉

問題1

「しかし」「ところが」

どちらも、前の内容とは異なる方向へ話が進むことを示しています。

問題2

毎日少しずつ練習を続け、練習を重ねたから。

「練習を重ねるうちに、落ち着いて話せるようになった」という部分が根拠です。

問題3

人前で話すことが苦手だった美咲が、練習を重ねて発表会の司会を最後まで務めた経験。

「この経験」が何を指すのか、前の文章から具体的に説明します。

問題4

人前で話すことが苦手だったが、練習を重ねて司会を務め、自信を持てるようになった。

文章の最初と最後を比較すると、変化がわかります。

問題を解いた後は、答えが合っているかだけでなく、文章のどの部分を根拠にして答えたのかも確認してみましょう。


【⑧ 国語の読解力は、読み方を意識することで伸ばせる】

国語の文章問題が苦手な場合、文章を何度も読むだけでは、なかなか改善しないことがあります。

大切なのは、どこに注目して読めばよいのかを知ることです。

接続詞から文章の流れを捉える。

指示語が何を指しているのかを確認する。

筆者の主張や登場人物の気持ちを、文章中の根拠から考える。

こうした読み方を少しずつ身につけることで、文章の内容を整理しやすくなります。

国語は、何となく読んで何となく答える教科ではありません。

文章に書かれていることを正確に理解し、その根拠をもとに考える教科です。

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