「小学6年生の今からでも間に合う!中学入学までに身につけたい5教科の基礎」⑱
2026/11/06
第18回・小学校の都道府県・地形・産業は中学地理でどう発展する?中学入学前に身につけたい地理の基礎
「都道府県の名前は覚えているけれど、場所がわからない」
「地理は地名や特産品を暗記するだけだと思っている」
「中学校の地理では、どのような勉強が必要になるの?」
このような疑問を持つ保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「小学6年生の今からでも間に合う!中学入学までに身につけたい5教科の基礎」第18回は、社会編の第2回です。
前回は、小学校の社会が中学校の地理・歴史・公民につながっていることを紹介しました。
今回は、その中でも「地理」に注目します。
小学校では、日本の都道府県や地形、気候、農業、工業などを学んできました。
中学校では、それらの知識を土台にして、日本や世界のさまざまな地域について詳しく学びます。
ここで重要になるのが、**「どこにあるのか」「どのような特徴があるのか」「なぜそのような特徴があるのか」**という3つの視点です。
今回は、小学校の学習が中学校の地理にどうつながるのか、具体例を使って紹介します。
【① 都道府県の学習は、地域の特色を理解する土台になる】
小学校では何を学ぶ?
小学校では、日本の47都道府県について、名前や位置、県庁所在地などを学びます。
例えば、
-
北海道は日本の北部に位置する
-
大阪府は近畿地方にある
-
新潟県は日本海側に位置する
-
沖縄県は日本の南西部に位置する
といった基本的な位置関係です。
しかし、名前を覚えることと、地図上で場所がわかることは同じではありません。
「新潟県は知っているけれど、地図でどこにあるかわからない」
という状態では、中学校の地理で地域の特色を学ぶ際に苦労することがあります。
中学校ではどう発展する?
中学校では、日本をいくつかの地方に分け、それぞれの自然環境や産業、人口、交通などの特色を学びます。
例えば、新潟県について考えてみましょう。
新潟県は日本海に面し、越後平野が広がる地域です。
信濃川などの河川が流れ、米づくりが盛んな地域として知られています。
また、冬には山間部を中心に雪が多く降ります。
このように、中学校では、都道府県の位置を知っていることを前提に、地形・気候・産業などを結びつけて学びます。
「新潟県はどこにあるか」から、「新潟県にはどのような特色があり、それはなぜか」へと学習が発展するのです。
今のうちに復習したいこと
まずは、47都道府県の名前と位置を確認しましょう。
さらに、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州の8地方の位置関係も整理しておきたいところです。
※沖縄県は、一般に九州地方に含めて扱います。
白地図を使い、都道府県の位置を答える練習がおすすめです。
最初からすべてを完璧に覚えようとするのではなく、まずは自分が住んでいる地域や、その周辺から確認していくと取り組みやすくなります。
【② 地形の学習は、暮らしや産業との関係を考える学習につながる】
小学校では何を学ぶ?
小学校では、日本の山地・山脈・平野・河川などを学びます。
例えば、
-
日本には山地が多い
-
大きな河川の下流には平野が広がることがある
-
平野には農地や市街地が広がっている
といった内容です。
中学校ではどう発展する?
中学校では、地形が人々の暮らしや産業にどのような影響を与えているのかを考えます。
例えば、関東平野を見てみましょう。
関東平野は日本最大の平野で、東京を中心とした大都市圏が広がっています。
広い平地があることは、住宅地や道路、鉄道などを整備するうえで有利な条件の一つです。
ただし、大都市が発展する理由は地形だけではありません。
政治・経済の機能の集中や、交通網の発達など、さまざまな要因が関係しています。
一方、山間部では平地が少なく、交通路の整備や農業の方法などに工夫が必要になる場合があります。
このように、地形は単なる地名の暗記ではなく、人々の暮らしや産業を理解するための重要な手がかりになります。
今のうちに復習したいこと
代表的な地形について、地図上で位置を確認しましょう。
例えば、
-
関東平野
-
濃尾平野
-
大阪平野
-
越後平野
-
信濃川
-
利根川
などです。
その際に、
「なぜ平野には多くの人が住んでいるのだろう?」
「なぜ川の周辺には農地が広がっているのだろう?」
といった疑問を持ちながら学ぶと、理解が深まります。
【③ 気候の学習は、農業や人々の暮らしとの関係につながる】
小学校では何を学ぶ?
小学校では、日本の気候や季節の変化、地域による気候の違いなどを学びます。
例えば、
「北海道は冬の寒さが厳しい」
「日本海側では冬に雪が多い地域がある」
「沖縄県は年間を通して比較的温暖である」
といった特徴です。
中学校ではどう発展する?
中学校では、気温や降水量の資料を読み取り、気候と産業や暮らしの関係を考えます。
例えば、長野県などの高原地域では、夏の比較的冷涼な気候を利用して、レタスなどの高原野菜が栽培されています。
一方、宮崎県や高知県などでは、温暖な気候を利用した施設園芸が行われています。
ここで重要なのは、
「長野県ではレタスが栽培されている」
と覚えるだけではなく、
「夏でも比較的涼しい気候を利用して栽培している」
という理由まで理解することです。
また、中学校では日本だけでなく、世界の気候についても学びます。
気温や降水量の違いが、人々の住居や衣服、食生活などにどのように関係しているのかも考えます。
今のうちに復習したいこと
日本の地域による気候の違いを確認しましょう。
例えば、
「日本海側で冬に雪が多いのはなぜ?」
「北海道と沖縄県では、気候にどのような違いがある?」
などを考えてみましょう。
また、気温や降水量を表したグラフを見て、
「気温が高いのは何月か」
「雨が多いのはどの季節か」
を読み取る練習もおすすめです。
中学校では、こうした資料を使って地域の特色を説明する問題が増えていきます。
【④ 農業の学習は、自然条件と生産の工夫を考える学習につながる】
小学校では何を学ぶ?
小学校では、日本の農業について、米づくりや野菜づくりなどを学びます。
例えば、
-
新潟県などで盛んな米づくり
-
北海道の大規模な畑作や酪農
-
高原地域での野菜づくり
-
温暖な地域での施設園芸
などです。
また、農家の人々が、生産量や品質を高めるために行っている工夫についても学びます。
中学校ではどう発展する?
中学校では、農業が盛んな地域について、自然条件だけでなく、交通や市場との距離、農業技術なども含めて考えます。
例えば、都市の近くで行われる近郊農業です。
大都市の周辺では、消費地に近いことを生かして、野菜などを生産する農業が行われています。
消費地までの輸送距離が短いことは、新鮮な農産物を届けやすいという利点につながります。
一方、北海道のように広い土地を利用できる地域では、大規模な農業が発達しています。
つまり、農業は気候だけで決まるわけではありません。
気候・地形・土地の広さ・交通・消費地との距離など、複数の条件が関係しているのです。
今のうちに復習したいこと
代表的な農業地域について、
「どこで」
「何を」
「なぜ」
という3つをセットで整理しましょう。
例えば、
北海道 → 畑作・酪農 → 広い土地を利用しやすい
長野県の高原地域 → 高原野菜 → 夏の冷涼な気候を利用できる
大都市周辺 → 近郊農業 → 消費地に近い
という形です。
ただし、実際の農業は地域ごとにさまざまな条件が関係するため、一つの理由だけですべてを説明できるわけではありません。
【⑤ 工業の学習は、交通・人口・産業の結びつきを考える学習につながる】
小学校では何を学ぶ?
小学校では、日本の工業について、自動車づくりなどを中心に学びます。
また、工場で働く人々の工夫や、工業製品が消費者に届くまでの流れについても学びます。
例えば、愛知県では自動車関連の工業が盛んです。
中学校ではどう発展する?
中学校では、工業が盛んな地域の分布や、その背景について詳しく学びます。
例えば、愛知県を中心とする中京工業地帯では、自動車関連の工場や部品を生産する企業などが集まっています。
自動車は、一つの工場だけで完成するわけではありません。
エンジンやタイヤ、電子部品など、多くの部品が必要です。
そのため、関連する企業同士の結びつきが重要になります。
また、道路や港湾などの交通網も、部品や完成した製品を運ぶうえで大切な役割を果たします。
このように、中学校では、
「愛知県は自動車工業が盛ん」
という知識から、
「なぜ工場が集まっているのか」「企業同士がどのようにつながっているのか」
という理解へと発展します。
今のうちに復習したいこと
まずは、代表的な工業地域の位置を確認しましょう。
-
京浜工業地帯
-
中京工業地帯
-
阪神工業地帯
-
瀬戸内工業地域
-
北九州工業地域
そのうえで、工場の立地と交通の関係や、工業製品がつくられて運ばれるまでの流れを考えてみましょう。
身近な自動車や家電製品などが、どのような部品や工程を経て完成するのかを調べることも、理解につながります。
【⑥ 地理が得意になるためには、地図と資料を結びつけよう】
ここまで紹介した内容を整理すると、次のようになります。
| 分野 | 小学校で確認したいこと | 中学校での発展 |
|---|---|---|
| 都道府県 | 名前・位置・地方区分 | 地域ごとの特色と比較 |
| 地形 | 山地・平野・河川 | 地形と暮らし・産業の関係 |
| 気候 | 地域ごとの気候の違い | 気温・降水量と産業・生活 |
| 農業 | 代表的な農産物と産地 | 自然条件・交通・市場との関係 |
| 工業 | 代表的な工業地域と製品 | 工場の立地・企業の結びつき |
地理の勉強でおすすめしたいのは、地図を見ながら、資料の内容を確認することです。
例えば、長野県の高原野菜について学ぶ場合、
① 地図で長野県の位置を確認する
② 山地や高原が多いことを確認する
③ 夏の気温の特徴を調べる
④ その気候が野菜づくりにどう役立つかを考える
という順番です。
こうすると、単に「長野県=レタス」と暗記するよりも、地域の特色を理解しやすくなります。
中学校の地理では、地図・グラフ・統計などを読み取る問題も出題されます。
小学校のうちから、地図と資料を一緒に見る習慣をつけておきましょう。
【⑦ お子さんと一緒に確認してみましょう】
最後に、小学校で学んだ地理の内容を確認してみましょう。
問題1:都道府県
日本の都道府県は全部でいくつありますか。
問題2:地形
日本最大の平野は何という名前ですか。
問題3:気候と農業
長野県などの高原地域で、夏にレタスなどの栽培が盛んな理由を説明しましょう。
問題4:農業
大都市の近くで、消費地に近いことを生かして行われる農業を何といいますか。
問題5:工業
愛知県を中心に広がり、自動車工業が盛んな工業地帯は何といいますか。
問題6:考える問題
広い平野がある地域では、どのような土地の利用が考えられますか。農業や人々の暮らしと結びつけて答えましょう。
〈答えと解説〉
問題1
47都道府県。
問題2
関東平野。
問題3
夏でも比較的涼しい気候を利用して、レタスなどの野菜を栽培できるため。
問題4
近郊農業。
問題5
中京工業地帯。
問題6
例えば、広い平地を利用して農地をつくったり、住宅地や道路、鉄道などを整備したりすることが考えられます。
ただし、実際の土地利用は地形だけでなく、人口や交通、歴史などにも影響されます。
答え合わせでは、地名や用語を正しく覚えているかだけでなく、その地域で農業や工業が盛んな理由を説明できるかも確認してみましょう。
【⑧ 小学校の地理を整理しておくことが、中学校の地理につながる】
中学校の地理では、日本や世界のさまざまな地域について学びます。
地名や産業など、覚える内容は増えますが、小学校で学んだ知識がその土台になります。
都道府県の位置を知っていることが、地域の特色を理解することにつながる。
地形の知識が、人々の暮らしや土地の利用を考えることにつながる。
気候の知識が、農業や生活の違いを理解することにつながる。
農業や工業の知識が、地域の産業や経済のつながりを考えることにつながる。
地理は、地名や特産品を覚えるだけではなく、「場所・特徴・理由」を結びつけて理解する教科です。
小学6年生のうちに、都道府県の位置や代表的な地形を確認し、産業が盛んな理由まで考える習慣をつけておくと、中学校の地理を学びやすくなります。
個別指導WAM箕面桜ヶ丘校でも、社会の指導では、地名や用語を覚えるだけでなく、地図や資料を使って、地域の特色とその理由を理解することを大切にしています。
次回は、歴史編です。
小学校で学んだ日本の歴史が、中学校でどのように発展するのか、時代の流れや出来事のつながりを中心に紹介します。
----------------------------------------------------------------------
個別指導WAM 箕面桜ヶ丘校
大阪府箕面市桜ケ丘4-11-15 桜ヶ丘ビル2F
電話番号 : 072-736-8313
FAX番号 : 072-736-8313
箕面市・池田市中心に個別指導によるサポート
箕面市・池田市中心に行う定期テスト対策
箕面市・池田市中心に小学生に合った授業内容
----------------------------------------------------------------------
