「中学生の『勉強しているのに成績が上がらない』はなぜ起こる?」 ⑦
2026/10/01
第7回 テスト前だけ勉強しても点数が伸びにくい理由
「テスト1週間前になったから、そろそろ勉強しよう」
中学生では、よくある勉強の始め方です。
部活動や学校行事もあり、普段から長時間勉強するのは簡単ではありません。
だからこそ、テスト前に集中して勉強すること自体は悪いことではありません。
問題は、
テスト前に「何をする状態」になっているか
です。
【テスト前にワークを始めていないか】
テスト範囲が発表されてから、学校のワークを最初のページから始める。
そして、
「提出しないといけないから、まずワークを終わらせよう」
となる。
テスト直前になってもワークが終わらず、最後は答えを見ながら急いで埋める。
これでは、テスト勉強というよりも「提出物を完成させるための勉強」になってしまいます。
本来、ワークはテスト前に一度終わらせてからが重要です。
【テスト前に必要なのは「できない」の確認】
第4回でもお伝えしたように、ワークを一度解くことで、
○=できる
△=少し不安
×=できない
が見えてきます。
ここまでできていれば、テスト前にやることは明確です。
△と×を中心に解き直せばいいのです。
ところが、テスト直前に初めてワークを解いていると、
「自分が何をできないのか」
を確認したところで、残された時間がほとんどありません。
【普段の勉強は「できない」を見つける時間】
テスト前だけ頑張る子ほど、普段の勉強を、
「テストに出るかわからないから、まだやらなくていい」
と考えることがあります。
しかし、普段の勉強には大切な役割があります。
学校で習った内容を一度解いてみる。
わからない問題を見つける。
間違えた原因を確認する。
覚えていないものを見つける。
つまり、
テストまでに自分の「できない」を少しずつ見つけておくこと
です。
【テスト前は「勉強を始める期間」ではない】
理想的なのは、テスト前になったときに、
「ここから全部勉強しなければ」
ではなく、
「ここからできないところを仕上げよう」
という状態になっていることです。
数学なら、間違えた問題をもう一度解く。
英語なら、覚えていない単語や文法を確認する。
理科や社会なら、思い出せない内容を重点的に覚え直す。
テスト前の限られた時間を、すでにできるところではなく、できないところに集中して使えるようになります。
【「早く始める=長時間勉強する」ではない】
「普段から勉強しよう」と言うと、
毎日何時間も勉強しなければならないように感じるかもしれません。
そうではありません。
その日に学校で習った内容を少し確認する。
宿題をするときに、わからなかった問題に印をつけておく。
覚えた英単語を翌日にもう一度確認する。
これだけでも、テスト前の状態は変わります。
大切なのは、長時間勉強することより、
「できないものを放置しないこと」
です。
【テスト前の1週間を「仕上げ」に変える】
テスト前になって、
ワークを終わらせる。
↓
わからないところを探す。
↓
理解する。
↓
覚える。
↓
もう一度解く。
これをすべて行うのは大変です。
普段から少しずつ進めていれば、
テスト前は、
△と×を解き直す。
↓
覚えているか確認する。
↓
最後にもう一度テストする。
という「仕上げ」に時間を使えます。
テスト前だけ勉強することが問題なのではありません。
テスト前になって初めて「できない」を発見することが問題なのです。
テスト勉強は、テスト前から突然始まるものではありません。
普段の勉強で「できない」を見つけ、少しずつ「できる」に変えておく。
そしてテスト前に、残った「できない」を仕上げる。
この流れを作ることができれば、同じテスト前の1週間でも、その使い方は大きく変わってくるのではないでしょうか。
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