子どもは文章を書く機会が減っている?⑩
2026/09/23
第10回 「書く力」は、作文だけのための力ではない
ここまで9回にわたって、子どもの「書く力」について考えてきました。
作文が苦手な子は、単に文章を書くことだけが苦手なのではありません。
何を書くのかを考える。
必要なものを選ぶ。
順番を決める。
相手に伝わる形にまとめる。
そして、書いた文章を見直す。
「書く」という行為の中には、たくさんの力が含まれています。
【書く力は、すべての教科につながっている】
書く力が必要になるのは、国語の作文だけではありません。
数学でも、
「なぜこの答えになるのか」
を説明する場面があります。
理科や社会でも、
「理由を書きなさい」
「資料からわかることを説明しなさい」
という問題があります。
つまり、知識を持っているだけではなく、
知っていることを整理して、相手に伝わる形で表現する力
が必要になります。
学年が上がるほど、この力はさまざまな教科で求められるようになります。
【高校入試が終われば必要なくなるわけではない】
第5回では、大阪府公立高校入試でも「書く力」が必要になることを取り上げました。
しかし、入試が終われば使わなくなる力ではありません。
高校や大学では、自分の意見を書く課題やレポートが増えていきます。
そして社会に出れば、
メールを書く。
報告書を作る。
誰かに状況を説明する。
自分の考えを提案する。
といった場面があります。
文章の長さや形は違っても、
「何を伝えるのかを考え、整理し、相手にわかるように伝える」
という部分は同じです。
【AIがあっても、考えることはなくならない】
今回のシリーズでは、生成AIについても考えました。
これからは、文章そのものをAIが作ってくれる場面はさらに増えていくでしょう。
だからといって、人間が考えなくてよくなるわけではありません。
むしろ、
何をAIに頼むのか。
出てきた文章は正しいのか。
自分の考えと合っているのか。
相手に本当に伝わる内容なのか。
を判断する必要があります。
そのためにも、自分の考えを整理して言葉にする経験は必要です。
【「書く」ことで、自分の考えにも気づく】
文章を書くことには、もう一つ大切な意味があると思います。
頭の中ではわかっているつもりでも、実際に文章にしてみると、
「うまく説明できない」
「理由がはっきりしていない」
「自分でも何を言いたいのかわからない」
と気づくことがあります。
逆に、書きながら考えが整理され、
「自分はこう考えていたのか」
と気づくこともあります。
書くことは、相手に伝えるためだけではなく、自分の考えを整理するための方法でもあるのです。
【大切なのは、上手な作文を書くことではない】
このシリーズを通してお伝えしたかったのは、
「作文が上手な子にしなければならない」
ということではありません。
200字でも構いません。
最初はもっと短くてもいいと思います。
自分で考える。
伝えたいことを選ぶ。
文章にする。
誰かに読んでもらう。
そして、また書いてみる。
この経験を少しずつ積み重ねていくことが大切です。
「書く力」とは、自分の考えを整理し、それを相手に伝える力。
それは作文や国語のテストのためだけではなく、これから先も長く使っていく力なのではないでしょうか。
----------------------------------------------------------------------
個別指導WAM 箕面桜ヶ丘校
大阪府箕面市桜ケ丘4-11-15 桜ヶ丘ビル2F
電話番号 : 072-736-8313
FAX番号 : 072-736-8313
箕面市・池田市中心に個別指導によるサポート
箕面市・池田市中心に行う定期テスト対策
箕面市・池田市中心に小学生に合った授業内容
箕面市・池田市中心に中学生が安心できる場所
----------------------------------------------------------------------
