「中学生の『勉強しているのに成績が上がらない』はなぜ起こる?」 ②
2026/09/25
第2回 勉強時間より先に「何をしているか」を見る
「テスト前は毎日3時間勉強しました」
これだけ聞くと、かなり頑張っているように感じます。
もちろん、3時間机に向かうこと自体は簡単なことではありません。
しかし、テストが返ってきて思ったほど点数が取れていなければ、
「3時間では足りなかったのかな」
と考える前に、一度確認してほしいことがあります。
その3時間で、実際に何をしていたのでしょうか。
【同じ1時間でも中身はまったく違う】
例えば、英語を1時間勉強した二人がいたとします。
一人は、英単語をノートに何度も書きました。
もう一人は、英単語を覚えた後にノートを閉じ、日本語を見て英語を書けるか確認しました。
どちらも勉強時間は1時間です。
しかし、勉強の目的が「テストで英単語を書けるようになること」なら、重要なのは何回書いたかではありません。
最後に自分一人で書けるようになったかです。
【ワークを「進めること」が目的になっていないか】
数学でも同じことが起こります。
テスト前になると、
「今日はワークを10ページやった」
「学校のワークを全部終わらせた」
という話をよく聞きます。
もちろん、終わらせることも必要です。
しかし、ワークの本来の目的は提出することではなく、問題を解けるようになることです。
間違えた問題に赤ペンで答えを書いて終われば、ページは進みます。
でも、翌日に同じ問題を出されたときに解けるでしょうか。
ここに「勉強した」と「できるようになった」の違いがあります。
【ノートがきれい=よい勉強とも限らない】
教科書や参考書をきれいにまとめ直す勉強もあります。
色分けをして、大切なところに線を引き、見やすいノートを作る。
整理することで理解が深まるのであれば、とても意味があります。
一方で、「きれいなノートを完成させること」が目的になってしまうこともあります。
1時間かけてノートを作った後、
「では、今まとめた内容を何も見ずに説明してみて」
と言われたらどうでしょう。
説明できなければ、まだ勉強は途中なのかもしれません。
【勉強を「作業」で終わらせない】
ワークを進める。
単語を書く。
教科書を読む。
ノートをまとめる。
これらが悪いわけではありません。
問題は、それをしたことで何ができるようになったのかを確認しないことです。
勉強が「作業」になってしまうと、
たくさん書いた。
何ページも進んだ。
長い時間机に向かった。
という達成感は残ります。
しかし、それとテストで問題を解けることは別です。
【勉強の最後に一つ確認してみる】
そこで、勉強が終わったときに一つ質問してみてください。
「今日、何ができるようになった?」
「数学を1時間やった」ではありません。
「一次関数のこの問題が解けるようになった」
「昨日覚えられなかった英単語を10個書けるようになった」
「この歴史の流れを説明できるようになった」
ここまで答えられれば、その日の勉強で何が変わったのかが見えてきます。
【勉強時間は「結果」ではなく「材料」】
勉強時間を記録することには意味があります。
ただし、「3時間勉強したから今日は頑張った」で終わらせないことです。
3時間という時間を使って、
何がわかり、
何ができるようになり、
何がまだできないのか。
そこまで確認して初めて、次に何を勉強すればよいのかが見えてきます。
成績が上がらないとき、すぐに勉強時間を増やすのではなく、
「その時間を、何ができるようになるために使っているのか」
を一度確認してみる。
それだけでも、同じ1時間の勉強の意味は大きく変わってくるのではないでしょうか。
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