「中学生の『勉強しているのに成績が上がらない』はなぜ起こる?」 ③
2026/09/26
第3回 「わかった」と「できる」は、まったく違う
授業中に問題を説明すると、
「わかった!」
と言ってくれる生徒がいます。
説明した直後に同じような問題を解いてもらうと、きちんと正解できる。
ところが、数日後に同じ問題を出してみると、
「あれ?どうやるんやったっけ?」
となることがあります。
これは決して珍しいことではありません。
なぜ、「わかった」はずなのに解けなくなってしまうのでしょうか。
【説明を聞いてわかることと、自分で解くことは違う】
例えば数学の問題で、講師が途中式を書きながら説明したとします。
「まずこれを移項して、次に両辺をこの数字で割ります」
説明を聞けば、
「なるほど」
と思います。
しかし、このとき生徒は「解き方を見て理解した」状態です。
何もないところから、自分で最初の一手を考えたわけではありません。
翌日に一人で問題を解くときには、
「最初に何をすればいいのか」
から自分で思い出さなければなりません。
【答えを見れば「わかる」は危ない】
これは暗記でも同じです。
英単語帳を見ながら、
apple=りんご
because=なぜなら
と読んでいると、知っているような気がします。
ところが、英単語を隠して日本語だけを見た瞬間、書けなくなることがあります。
答えを見たときに、
「知っている」
と思うことと、
何も見ずに自分で答えを出せることは違います。
テストで必要なのは、後者です。
【授業中にできたから安心、ではない】
個別指導でも注意したいのがここです。
講師が横にいて、
「次はどうする?」
「ここを使うんじゃない?」
と少しヒントを出せば、生徒は解けることがあります。
その場では理解できています。
しかし、テストでは隣に講師はいません。
問題を読んで、
何を使うのか考え、
解き方を思い出し、
自分一人で答えまでたどり着かなければなりません。
だから授業で一度解けたことを、そのまま「できるようになった」と考えないことが大切です。
【「できる」を確認する一番簡単な方法】
確認する方法は、それほど難しくありません。
一度、時間を空けてから、
何も見ず、誰にも聞かず、もう一度やってみる。
これだけです。
授業で理解した問題を翌日にもう一度解く。
覚えた英単語を、夜ではなく翌朝もう一度テストする。
社会の内容を教科書を閉じて説明してみる。
そこでできなければ、失敗ではありません。
むしろ、
「まだできるようにはなっていなかった」
と気づくことができます。
【「できない」が見つかることは悪いことではない】
勉強していると、できなかった問題を見るのが嫌になることがあります。
正解がたくさん並んでいる方が気持ちはいいでしょう。
しかし、成績を上げるために本当に必要なのは、
すでにできる問題を何
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